なぜ嫌われてしまうのか
なぜ嫌われてしまうのか
なぜか仲間外れになってしまう
なぜかいつも嫌われてしまう
そういう経験があるだろうか
なぜなんだろうと
考えても
なかなか答えがみつからないかもしれない
以前
塾講師をしている人から
こういう話を聞いたことがある
塾で
誰からも声をかけられず
独りになってしまう子が
いる
最初は違ったけれど
いつのまにか
そうなってしまう
どうしてかと見ていると
同じ状況なのに
それを言い訳に使うことが
多いのだという
どういうことかというと
他の子も
部活で忙しいのは同じなのに
部活が忙しかったから
宿題が出来なかった
とか
他にも
そういう子はいるのに
こういう理由で
持ってこられなかった
とか
同じ状況でも
他の子はやってきたり
持ってきたり
しているのに
その子はそれを
言い訳に使ってしまうのだそう
他の子はそれを
「ずるい」
と感じる
自分だって大変な中
一生懸命やってきたのに
あの子はなんで
やってこないのかと
そして
なんとなく声をかけなくなるのだという
人は
他人の「ずるさ」に
ものすごく敏感
あの子は「ずるい子」
そういうふうに感じてしまう
そうすると
なんとなくその子に
声をかけたくなくなる
みんなで無視しようとか
いじめようとか
そんなことではない
この話は塾の話なので
みんなと仲良くしなきゃいけない場でもないし
独りで黙々と勉強していてもいいし
先生もそこまで立ち入らないし
いじめ
とかに発展するようなレベルでもない
本当に
なんとなく
声をかけない
というふうになる
その子は
誰かに何か
悪い事や嫌なことを
したわけじゃない
だから
本人もなぜ独りになってしまうのか
なぜ声をかけてもらえないのか
理解ができないと思う
他の子も
なんでその子に声をかけたくない
という気持ちになるのか
解っているわけじゃない
本当に
なんとなく
なのだ
仲間外れになったり
人に嫌われたりすることの原因は
きっといろいろあるから
これはほんの一例だし
そして
仲間外れになったり
人に嫌われたりしたって
別にいいんだけれど
もし
思い悩んでいる人がいるのなら
実は他人との関わり方じゃなくて
自分が自分に甘いということが
原因かもしれないと
自分の行いを振り返ってみてもいい
「自分だけ」
嫌なことから逃れようとしていないか
やりたくないことに言い訳していないか
「自分が自分に甘い」
ということを
思った以上に他人は感じていて
それも
しっかり理解できている感情じゃなくて
フワフワと漂うガスのように
見えないけれど「ある」
というような
それくらいの微量なもの
仲間外れにならないように
嫌われないように
どうやって他人と接すればいいんだろう
っていうことじゃなくて
自分に甘くないか
ずるくないか
っていうことを
自分に問いかけて
行動するほうが
きっと
よい結果を生む